おいしそうじゃない v.s. おいしくなさそう
今日は「おいしそうじゃない」と「おいしくなさそう」をくらべます。この2つは否定の部分「ない」の位置が違います。
みなさんは普通、どっちを使いますか?また周りの日本人はどっちを使っていますか?
これはおいしそうじゃない。: おいしい可能性がないと思う。
これはおいしくなさそう。: おいしくない可能性があると思う。
私は両方使いますが、どちらを使っても意味に大きい差はないと思います。どっちでも好きな方を選んで、問題ないでしょう。
では、次の例はどうでしょう?
山田さんは日本人みたいじゃない。: 山田さんには日本人の要素が見えない。
山田さんは日本人じゃないみたい。: 山田さんには日本人の要素がないように見える。
この2つも差がないと思います。伝えたいことは同じです。
それから、1の文を「日本人みたくない」という場合もありますが、実はこれは文法的には間違いです。「みたい」は「みたいな」という な形容詞ですから、否定形は「くない」じゃなくて、「じゃない」が正しいです。ただ、日本人でも「みたくない」という人は多いです。他のな形容詞の「きれい」を「きれくない」と言ったら、日本人はだれでも「変だ!」と感じるのに、「みたくない」は定着してしまっているんですね。