the rules of colors
『南瓜』草間彌生、直島
たくさんの色がこの世の中には存在しますが、日本語の中ではある六つの色だけが他の色とは違う文法のルールを持っています。
その六つの色とは「赤い」「青い」「白い」「黒い」「黄色い」「茶色い」です。この六色は他の色と何が違うと思いますか?
答えは、この六色は「い形容詞」です。つまり、「大きい」や「おいしい」と同じで、「い」で終わる形容詞です。だから、名詞といっしょに使う時、次のようになります。
黄色い かぼちゃ
赤い かぼちゃ
黒い かぼちゃ・・・
これに対して、他の色、例えば「緑」「金」「ピンク」「オレンジ」などは、「い」がありませんから、「い形容詞」ではありません。これらは「名詞」です。そして、名詞と名詞をつなぐ時は「の」が必要になります。
緑の かぼちゃ
金の かぼちゃ
ピンクの かぼちゃ
オレンジの かぼちゃ・・・
初めに習う「赤い」や「白い」が例外というのは ちょっと変ですが、多くの色の中で六色だけが例外ですから、覚えるのは簡単ですね。
また、この六色も「い」を取ると、名詞になります。「赤」「青」「白」「黒」「黄色」「茶色」は「い形容詞」ではなく、実は「名詞」です。そうすると、他の色と同じ使い方になります。どっちでも意味は同じですよ。
黄色の かぼちゃ
赤の かぼちゃ
黒の かぼちゃ・・・
ところで、なぜかわかりませんが、「むらさき」(purple)という単語は外国人に人気があるようです。「むらさき」という音がきれいなのでしょうか?私の生徒だったRさんは「むらさき」が気に入って、自分の車に「むらさき」という名前をつけると言っていましたね。今も「むらさき」を運転しているのかな?
それから、有名なテニス選手大坂なおみ (Osaka Naomi) も「むらさき」という日本の単語が好きだと言っていました。